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計算力の今昔

旧ブログ(~2009)
06 /22 2004
長年、生徒を指導してきて思うことは、
「計算力」がなくなってきたということです。

30年弱この仕事に携わり、時折昔のことを思い起こすのですが、
確実に生徒の計算力は落ちています。
例えばこんなことです。

因数分解という細目を取り上げてみましょう。
その中の乗法公式という基本中の基本のところです。
ご存知のない方もいらっしゃると思いますので具体的に述べておきます。

乗法公式1 (x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab

という公式があります。
数値を入れて因数分解の形にしますと、

x2+5x+6=(x+2)(x+3)

となるわけです。つまり、「+5」が和、「+6」が積ですから、
かけて+6、たして+5になる2数を探すことになります。
これを瞬時にしなければならないのです。

で、どうなんだということですが、私は今も昔のこのレベルのことはノートに書かせず、
直接口頭で言わせています。
習いたてのときで、昔はかかって2~3秒で答えていました。
今は時間が5~6秒はかかります。

もう一歩すすんだ、

x2+2x-8=(x-2)(x+4)

の形になると、2数の符号も考えなければなりません。
でも、昔の生徒ですと、かかって3~5秒、
今の生徒は、場合によったら10秒ということもあります。

この計算の根底は九九です。九九を覚えていない生徒が増えたということではありません。
ただ、トレーニングが足りないためにいろんな操作を頭がするのに
時間がかかるということだと思います。

学力低下が叫ばれる昨今、必要最低限のトレーニングはいとわない生徒にしつけていかないと、
生活面も含めて恐ろしい日本になりはしまいかと杞憂するのは私だけでしょうか。

<沢崎>

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